日本経済が低迷を続ける中、日本の富裕層は、高級スーパーカーという新たな投資先に熱を上げている。
Bloombergによると、日本におけるFerrari(フェラーリ)や、Lamborghini(ランボルギーニ)などの販売台数はここ数年で急増している。日本自動車輸入組合のデータ(PDF)によると、2000万円以上の車の新規登録台数は今年、2021年の同時期と比べて64%急増し、5462台となった。昨年も登録台数は75%急増していた。
世界の自動車産業でチップ不足が続いているため、スーパーカーの入手は制限されたままとなる可能性が高い。インフレと円高もスーパーカーをより高価にするかもしれない。しかし、コレクターは躊躇していないようだ。自動車調査会社カノラマのアナリスト、宮尾賢氏はBloombergに対し、「買いたい人の数は確実に増えており、スーパーカーの需要は落ちないだろう」と語っている。
しかし、需要が供給を上回り続けているため、日本での中古車価格は上昇する一方であり、賢いコレクターはかなりの金額を稼ぐことができる。「現金で持っているより、リセールバリューを考えて超高級車に投資したほうがいい」と宮尾氏は付け加えた。
不思議なことに、日本では景気の不透明感が広がっているにもかかわらず、富裕層の数も増えている。東京商工リサーチによると、3月までの会計年度で、1億円以上の給料をもらっている経営者の数は22%増の663人にのぼったという。つまり、優良な四輪車にお金をかける富裕層がさらに増える可能性があるということだ。
2年以上にわたる封鎖とパンデミック関連の規制の後、富裕層の買い物客からの需要底堅く、彼らは超高級車にお金を払うことに、これまで以上に積極的になっています。
「いつ乗るの?今でしょ!」日本スーパーカー協会会長の須山 泰宏氏はBloombergにこう語った。