先日、Square Enix(スクウェア・エニックス)が新たに登録した商標「Symbiogenesis(共生)」が、往年の名作『パラサイト・イヴ』に関連しているのではとの憶測が流れたが、どうやら全く関係なかったらしい。本日、同社が発表した『SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)』は、最近下火になってきているNFTのコレクティブルアートプロジェクトとのことだ。
SYMBIOGENESISは、NFTとして収集することができる多くのキャラクタを含む自己完結型の世界で行われる。Square Enixによると、これらのデジタルアートはソーシャルメディアのプロフィール写真として使用することができ、単にスクリーンショットを撮るだけでは絶対にできないことだとのことだ。
さらに、Square Enixはプレスリリースで、「異世界を舞台にしたストーリーで、プレイヤーは資源の独占と分配の問題を中心に展開するミッションをクリアすることで謎を解き明かすことができる」と述べている。同社は2023年春にNFTの販売を開始し、Google Chrome上で「無料ブラウザサービス」を開始する予定だ。
ただし、Square Enixが、『SYMBIOGENESIS』を成功させるために困難な道が待っている。そもそも1月にブロックチェーンゲームに投資すると発表したこともあり、同社がこの方向に進むのは驚くことではない。ただ、Square Enixは今年、欧米の有名スタジオを売却し、当初はその収益の多くをブロックチェーンやその他の技術につぎ込む予定だったが、その計画を撤回していた。
また、SYBIOGENESISが実は1998年の『パラサイト・イヴ』の新作だとするうわさも流れ、信じていた一部のファンもいるため、これについてはがっかりすることだろう。先月パブリッシャーが Symbiogenesis を商標登録した後、この用語が「2つの別々の生物が合体して1つの新しい生物を形成すること」を意味し、『パラサイト・イヴ』の物語の基礎の1つであることを指摘する報道があった。その関連性はやや薄いが、このプロジェクトが最終的にNFT関連であることにファンが動揺し、失望するのも無理はないだろう。