本日、『The Witcher』と『Cyberpunk 2077』の開発元であるCD Projekt Redが新たな「戦略的アップデート」を発表した。これは既存のプランに対する小さな微調整ではなく、同社が、新しい社内スタジオを開設し、自社のIPを外部のデベロッパーにライセンスすることで事業を拡大する、まさに“戦略的取り組み”になるようだ。
- CD Projekt Red: Strategy Update: Long-term Product Outlook – October 2022
戦略的アップデートの一環として、CD Projekt Red は複数の新しいゲームを開発中であると発表した。
詳細は不明だが、2020年に発売された『Cyberpunk 2077』の続編が「Project Orion」のコードネームで開発中であり、発売時には「Cyberpunkの世界のパワーと可能性を最大限に証明する」ものになるとのことだ。
また、コードネーム「Project Polaris」となった大作「New Saga」、「Project Sirius」となったThe Molasses Floodによるシリーズの「革新的な試み」、そして「Project Canis Majoris」となった元Witcher開発陣によるオープンワールドRPGの3つが、現在『The Witcher』の別プロジェクトとして進行中とのことだ。後者の開発スタジオについては、Rebel Wolves、Strange New Things、Dark Passenger、あるいは未発表のグループなど、いくつかの選択肢があるようだ。
新たな『The Witcher』となる、「Project Polaris」については、1作目の配信から6年のスパンで『New Saga』ウィッチャー3部作を完成させ、すべての新作にマルチプレイを追加することを約束している。
また、コードネーム「Project Hadar」という全く新しいIPの計画も進めているとのこと。以下は、CDPRが現在取り組んでいるプロジェクトの詳細となる。
CD Projekt Redが取り組んでいるプロジェクト一覧
『サイバーパンク2077 ファントムリバティ』
- 『サイバーパンク2077』のストーリー重視の大規模拡張版。
- 現在のプロジェクト段階:最終制作段階
- 開発:CD PROJEKT Redチーム(現在350人以上が参加)
Project Sirius
- 『The Witcher』の世界を革新的に表現し、既存のウィッチャーファンや新しいユーザーに忘れられない物語を提供する。
- 現在のプロジェクト段階:プリプロダクション
- 開発:The Molasses Flood、サポート:CD Projekt Red(現在60名以上が参加)
Project Polaris
- 『The Witcher 3: Wild Hunt』の遺産をもとに作られたストーリー重視なオープンワールドRPG。
- 現在のプロジェクト段階:プリプロダクション
- 開発:CD Projekt Redチーム(現在150人以上が参加)
- 新たな『The Witcher』3部作の幕開け
- 『Polaris』発売後、6年以内に3作とも納品することを目指す
Project Canis Majoris
- 『The Witcher』の世界を舞台にした、ストーリー重視の一人用オープンワールドRPG。
- 元『The Witcher』のベテラン開発者が率いるサードパーティスタジオが開発を請け負う。
Project Oiron
- 『Cyberpunk』の世界観とポテンシャルを存分に発揮する『Cyberpunk 2077』続編。
- CD Projekt Redチームが開発予定。
新たなIP
- Project Hadar
- 『The Witcher』や『Cyberpunk 2077』とは異なる独立した新規IP。
- 100%社内で開発(2021年後半からIPインキュベーション中)
- 現在は構想段階(少人数のストライクチームによるもの)
すべての新しい発表に加え、CD Project Redの共同設立者であるMarcin Iwinskiは、非監督的な役割で留まる予定だが、同社のCEOを退任することになった。退任に際し、手紙を公開している。
多くの野心的な取り組みが明らかになったが、果たしてこれらが実現するのだろうか?