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最速の公道車を目指すDelage D12は、F1に最も近いドライビングフィールを目指している

フランスの自動車メーカー、Delage(ドラージュ)は、ハイブリッドスーパーカー「D12」を公道走行可能な世界最速のクルマにすると宣言している。

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同社は、1905年に創業したが、1953年に操業を停止していた。その後、ハイブリッドスーパーカー「D12」によって、停止したブランドを2019年に復活させると宣言していた。

30台のみ生産され、世界中で販売されるこの車には、「スピードスター」と「F1」という2つのキャノピーオプションが提供される。

「スピードスター」では、小さなフロントガラスが、「F1」には、小さなウィンドディフレクターが追加される。

コックピットを覆うカバーは取り外し可能で、位置も変えられるため、気分に応じて3種類の運転が可能だ。

また、D12では搭載される電気モーターの違いによって、「GT」と「クラブ」の2バージョンが用意される。搭載される7.6リッターV12エンジンは、976ps/8,200rpmと832Nm/6,200rpmのトルクを発生するものが共通だが、ここに追加される電気モーターに違いがある。「クラブ」は20馬力の電気モーターが搭載され、「GT」には110馬力の電気モーターが搭載されている。

「GT」では電気モーターを追加することで1,100psを実現している。一方、「クラブ」モデルは、1,010psだが、重量が90kg軽い。重量はGTモデルが1,400kgであるのに対し、クラブモデルは1,310kgと軽量だ。エンジンと組み合わされるのは、8速のシングルクラッチ式ギアボックスだ。

時速100km/hに達するまでの時間はGTが2.6秒、クラブが2.9秒とのことだ。ニュルブルクリンクのラップレコードを更新することも可能だという。

D12は、ドライバーと乗客が対になる型破りなシート配置で、スーパーカーに戦闘機のような様相を与えている。フランスのF1サーキット、マニクールでは、FIA世界選手権で16回の優勝経験を持つベテランレーサーたちが、D12のテストと開発を続けている。

DelageはD12を30台だけ製造したいとしているが、製造や納入の開始時期については明言していない。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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