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NASAが25億画素で構成される広大な火星地表パノラマ画像を公開

NASAの新たな火星探査機「パーサヴィアランス」が、火星の風景を細部まで鮮やかに描き出し、その真の姿を露わにした。この度NASAは、岩、砂、空、ローバーのパーツなど、25億画素にも及ぶ、パーサヴィアランスが撮影した超高解像度の画像を公開したのだ。

画像と一緒に、NASAは画像のビデオツアーも公開した。このビデオのナレーションは、Perseverance Science Operations チームのメンバーである Rachel Kronyak氏が担当し、ジェゼロ・クレーターとして知られる古代の川の三角州の光景を見せてくれる。

この画像の画素数は、2020年に探査機キュリオシティが撮影したゲールクレーターの18億画素のパノラマビューを凌ぐものだ。このパノラマ画像は、パノラマ撮影のために設計されたヘッドマウントカメラであるMastcam-Zによって撮影された1,118枚の画像を組み合わせて構成されている。これらの画像は、今年6月12日から6月20日の間に撮影されたものだ。

NASAがカラー処理した全画像の解像度は3.85GBと高解像度だ。このため、探査機のファンは、細部までじっくりと観察し、これまでにない火星表面を発見することができる。

この画像が撮影された三角州は、古代には水が流れていた可能性が高く、探査にとって重要な場所とされていた。NASAは、パーサヴィアランスが、かつて火星に微生物が生息していたかどうかに関する多くの疑問に答えてくれることを期待している。

現在探査機はは、NASAが地球に持ち帰って研究するためのサンプルを三角州で収集している。

火星探査機「パーサヴィアランス」に搭載され、火星での動力飛行に成功した火星ヘリコプター「インジェニュイティ」も、素晴らしい性能を誇る。現在、将来の探査機と空中探査機がどのように連携できるかを探るミッションに取り組んでいる。現在は運用デモの段階にあり、探査機と一緒に行動している。

インジェニュイティの運用段階は、約2週間後に開始され、ヘリコプターはこれまでに6回目の飛行を行う予定だ。次の2回の移行フェーズのフライトの直後に運用フライトが始まる予定だ。パーサヴィアランスは、すべての車両システムの徹底的なチェックアウトにより、予定より早く運用を開始している。

インジェニュィティとの連携によって、更に素晴らしい成果を上げることが期待されている。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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