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「マクラーレン Solus GT」発表。ゲーム「グランツーリスモ」のハイパーカーが現実に

グランツーリスモ』シリーズに登場するこのスーパーカーは、すでに多くの人がゲームの中で乗りこなしているだろう。この度ゲームの中だけに存在していたスーパーカーが、V10エンジンを搭載し、現実のものとなる。だが、恐らくとてつもなく高価な上に、25台の限定生産数となるこのハイパーカーは、既に完売しているとのことだ。

Small 14238 McLarenSolusGT
(画像:Mclaren)

この自動車は、ゲーム内で「マクラーレン アルティメット ビジョン グランツーリスモ(VGT)」と名づけられ、25社以上のメーカーが手がけた幻想的なVGTコンセプトカーとともに、ゲーム内のさまざまなコースを駆けめぐることができた。これは『グランツーリスモ』の創始者である山内一典氏が、「理想のGT」を求めて自動車メーカーに持ちかけたコラボレーションから生まれたものだ。

グランツーリスモから生まれたのは他にもBugattiのChironがある。2015年9月にブガッティ VGTとして登場したが、市販車として2016年3月にChironが発表されている。

Mclaren VGTは5年前に初めてゲーム内に登場したが、同社はこのマシンがもともとバーチャルレース用に作られたものだと断言している。いずれにせよ、VGTの優れた特性のほとんどは、市販のSolus GTに受け継がれている。

ジェットファイターのようなコックピットにはドアがなく、フロントガラスとキャノピーが前にスライドしてドライバーが乗り込む仕組みになっている。Mclaren VGTと同様、ストラット式サスペンションで伸びた前輪を、カーボンのエアロパーツで覆われたポッドで覆い、その上に様々なエアロパーツが張り出されている。

Small 14236 McLarenSolusGT
(画像:Mclaren)

その空力性能は、まさに極限まで高められている。Mclarenによれば、モノコックフレームを含むカーボンヘビー構造のおかげで、スピード時のダウンフォースは1,200kgを超え、重量は1,000kgを下回る、まさにアップサイドダウンカーだとのことだ。

Small 14240 McLarenSolusGT
(画像:Mclaren)

エンジンは自然吸気の5.2リッターV10で10,000rpm以上回るという。Mclarenによれば「ユニーク」であり、「クランク、キャパシティ、エアインテーク、エキゾーストシステムはすべてオーダーメイド」と、かつてのレース用エンジンから開発されたことを示唆している。各シリンダーに専用のバレル・スロットルを備え、カムシャフトやすべての付帯システムはギア駆動で、ベルトやチェーンは用いられていない。

Small 14239 McLarenSolusGT
(画像:Mclaren)

最高出力は830ps以上、最大トルクは650Nm以上となる。7速シーケンシャルオートギアボックスを介して、0-100km/h加速約2.5秒、最高速度200mph(322km/h)以上を実現する。また、エンジン音も迫力のあるものだ。

Large 14233 McLarenSolusGT
(画像:Mclaren)

Mclarenは、このクルマを25台製造するが、そのすべてが発表前に数百万ドルの価格で販売され、完売しているとのことだ。購入者は、FIA公認のレーシングスーツ、ドライバー育成・指導コース、個人の体格に合わせたヘッド&ネックサポートとシートなど、同社が「レーシングドライバー体験」と呼ぶものを手に入れることができる。

Small 14231 McLarenSolusGT
(画像:Mclaren)

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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