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アストンマーティンがオープンコックピットのハイパーカー「DBR22」を発表

Aston Martinは、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスにて、新型車DBR22を初公開した。DBR22は、ヴィンテージのAston Martinレーシングカーへのオマージュであり、同社のカスタマイズ部門であるQの10周年を記念してデザインされたものだ。5.2リッターV12パワートレインと3Dプリントによるリアサブフレームに、コーチビルドのカーボンボディを装着している。

Aston Martinは、以前よりウィンドスクリーンを最小化または削除したトップレスの特別仕様車にこだわりがあった。2013年のワンオフモデル「CC100 Speedster」かで、その全くフロントウィンドウのないデザインで世間の注目を浴び、2020年には、ジュネーブモーターショーで、その派生形である、V12 Speedsterを発表している。

DBR22は、この2つの過去のプロジェクトと同様に、ル・マンを制した「Aston Martin史上最も重要なモデル」DBR1や、その前身であるDB3Sなど、Astonの伝説的なオープンコックピットのレースカーからインスピレーションを受けたものである。しかし、DBレーシングカーや50年代の競合車とは比較にならないほどふくよかなフェンダーの復活には至らず、現代的でありながら筋肉質でアーチ状の長いボンネットを持つデザインに仕上げられている。DBSのような市販のAston Martinと比較すると、フロントフェンダーが丸みを帯びたヘッドランプから流れ出るように、微妙に膨らんでいることに気づくだろう。

伸びやかな楕円形のヘッドランプの間にある新しいグリルは、通常のスラットやメッシュを排除し、DBR1やDB3Sグリルから直接インスピレーションを得たユニークなカーボンファイバー構造を見せている。ボンネットは2段に分かれ、馬蹄形の大きな排気口がツインターボV12エンジンの熱を排出する。

DBR22が個性を発揮するのは、極小の風防を備えたコックピット周辺だ。インテリアはクラシックな雰囲気を漂わせながらも、20世紀のレーシングカーよりもはるかに近代化され、レザー、カーボンファイバー、デジタルインフォテイメントなどの装備も充実している。ヘッドレストの後ろにあるツインナセルは、ドライバーとパッセンジャーの背後の空気の流れをスムーズにする。

DBR22は、8速パドルシフト・トランスミッションと前述の5.2リッター・ツインターボV12が連動し、最高出力705ps(519kW)、最大トルク753Nmを発揮。パワートレインは、特徴的なトルクを発揮するように慎重に調整されている。DBR22は、0-60mph(96.5km/h)加速3.4秒、最高速度319km/hまで加速することが可能だ。

DBR22のシャシーも入念にチューニングされ、リアサブフレームは初めて複数の3Dプリントされたアルミニウム部品から開発され、剛性を犠牲にすることなく軽量化された。フロントとリアのねじれ剛性の向上は、専用にキャリブレーションされたアダプティブダンパーと連動し、精度としなやかさを向上させ、より引き締まった洗練された乗り心地を実現する。

Aston MartinはDBR22のデビューモデルをデザインコンセプトと表現しているが、同社の顧客であるQ by Aston Martinのために超独占的な生産モデルを製作するとも語っている。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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