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安倍晋三元首相暗殺に小島秀夫氏が関わっているとのフェイクニュースが海外で拡散、コジマプロダクションは法的措置を検討

ゲーム『メタルギアソリッド』シリーズや、『DEATH STRANDING』で有名なゲーム開発者、小島秀夫氏を、先日銃撃によりなくなった日本の元首相である故・安倍晋三氏の暗殺と結びつける人種差別的な情報が海外を中心に拡散していることを受け、コジマプロダクションは、”フェイクニュースや誤った情報を伝える風説の流布“を強く非難し、場合によっては法的措置を検討すると発表した。

アジア人に対する人種差別的ジョークから始まり各地に拡散

コジマプロダクションは本日7月9日、「フェイクニュースや虚偽の情報を伝える風説の流布を強く非難する」という声明をツイートした。「このような誹謗中傷は容認せず、場合によっては法的措置も検討します。」と述べている。

事の発端は、海外の掲示板「4Chan」(日本の2ちゃんねるのような掲示板)に、選挙の遊説中に殺害された安倍元首相の暗殺者は小島秀夫氏であるというジョークと思われる書き込みだ。これは「アジア系の人は皆同じに見える」という人種差別的な主張に基づくものだ。

これをフランスのコメディアンが取り上げ、その投稿を揶揄する形で「小島監督はJリーグの有名選手でありACミラン(イタリアのプロサッカーチーム)のレジェンドであり、安倍晋三の暗殺者でもある」とTwitterに投稿している。

これを本気にしたフランスの極右政治家Damien Rieu氏が、自身の政治活動と絡め「極左が殺した!」と拡散を始めたことで騒動は大きくなった。

拡散はその後も続き、イランの報道機関やギリシャのニュース番組で、小島氏と暗殺を結びつける虚偽の報道が巻き起こっている。

Rieu氏はその後誤りを認め謝罪したが、誤った情報はその後も拡散を続けているようだ。

この大きな事件は、特にRieu氏のような政治家の意見を正当化するような嘘が、今日インターネット上でいかに効率的に広がるかを示している。

コジマプロダクションは、これは冗談で済まされることではなく、小島秀夫氏に対する名誉毀損が続くようであれば、場合によっては法的措置を取ることを告知している。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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