演説中に銃で撃たれた安倍晋三元総理大臣が、治療を受けていた奈良県橿原市内の病院で2022年7月8日(金)亡くなった。67歳だった。
安倍氏は1954年(昭和29年)9月21日、当時毎日新聞社記者だった安倍晋太郎氏と、衆議院委員だった岸信介氏の長女・洋子夫妻の次男として誕生。東京都出身。
成蹊大学を卒業後、アメリカ留学を経て鉄鋼メーカーの神戸製鋼所に入社し、その後、父、晋太郎氏の外務大臣就任を機に、大臣秘書官となり政治の道を歩み始めた。
晋太郎氏の死去を受けて、地盤を引き継ぎ、平成5年の衆議院選挙に旧山口1区から立候補して初当選。
2001年に小泉内閣で官房副長官に就任し、小泉純一郎首相(当時)の電撃的な北朝鮮訪問に同行。拉致問題で強い姿勢を示し、外交手腕と政治家としての存在感に注目が集まった。
2003年に自民党幹事長。06年に自民党総裁となり、戦後最年少の52歳で第90代首相となった。しかし、体調不良などから約1年で退陣した。自民は09年衆院選で民主党に大敗して下野。安倍氏は12年、野党だった自民党総裁に再選され、同年の衆院選で政権を奪い返して首相に返り咲いた。第2次安倍政権の発足以降の連続在職日数は2822日。約7年8カ月に及び、佐藤栄作元首相を抜いて歴代最長だった。憲法改正を悲願としていた。
内閣総理大臣 安倍 晋三 (あべ しんぞう) | 第4次安倍第2次改造内閣 閣僚等名簿 | 安倍内閣総理大臣(第98代) : 首相官邸ホームページ