40億ドルの仮想通貨詐欺の主犯格「クリプトクイーン(仮想通貨の女王)」がFBI10大指名手配犯リストに登録

masapoco
投稿日 2022年7月4日 15:51
125715395 rujaignatova
125715395 rujaignatova

「OneCoin」という偽の暗号通貨を使い、およそ40億ドル(5,000億円)もの資金をだまし取り、2019年に電信詐欺や証券詐欺など8件の訴因で起訴された、「Cryptoqueen:クリプトクイーン(仮想通貨の女王)」ことRuja Ignatovaは現在も行方をくらませているが、今回女性として唯一FBIの10大指名手配犯リストに登録されているようだ。

史上最大のネズミ講の1つとなったOneCoin詐欺

FBIはRuja Ignatovaの名前を最重要指名手配犯リストに載せた。これは、被害者から40億ドルもの金額をだまし取ったとFBIが考えているOneCoin詐欺で彼女が果たした役割のためだ。Ruja Ignatovaは、実際には存在しないOneCoin暗号通貨に投資するよう人々を説得する際に、主要な役割を果たしていたとされている。

OneCoinはブルガリアを拠点として2014年に設立された企業だが、同社は、マルチ商法的な手法で、「OneCoin」という、実際にはブロックチェーンで保護もされていない、何の価値もない暗号通貨について(そもそも暗号通貨に価値があるかはまた別の議論だが)、他の人にOneCoinを購入するように説得し、成功すれば、紹介したユーザーに手数料が払われるとして、巨額の資金を集めていた詐欺行為の中心的役割を果たしたとされている。

OneCoinは、2014年から2016年までの短期間で、33億5300万ユーロ(約37億ドル)の収益を上げていたとのことだ。

Reutersによると、連邦検察官はOneCoinを「史上最大のネズミ講の1つ」と呼んでいる。FBIは、Ignatovaの逮捕につながる情報に対して10万ドル(1,350万円)を提供するとしている。

ジャーナリストで、何年もこの事件を調査してきたJamie Bartlett氏は、今回のFBI発表により、彼女が逮捕される可能性が高まったと述べている。

Bartlett氏は、Ruja Ignatovaを追跡するのが非常に困難だった理由の1つは、彼女が少なくとも5億ドル(650億円)を所持しており、その大金を使って、あらゆる手段で身を隠しているからだと述べている。

「彼女は高品質の偽身分証明書を持っており、外見を変えていると考えられる」と述べており、またや生きていない可能性も示唆している。

OneCoin詐欺の中心人物の1人であるMark Scottは、昨年の夏に起訴され、最大20年の懲役を言い渡されている。Ignatovaは20年の懲役だけでなく、5つの別々の罪状で追いかけられているとのことだ。彼女がすべての点で有罪とされた場合、合計で最大85年の懲役になる可能性がある。

ちなみに、公式にIgnatovaが目撃されたのは、2017年にブルガリアからギリシャに向かう便に搭乗したのが最後とされている。それ以来行方不明とのことだ。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • potato and humberger
    次の記事

    食欲をそそる光景を見るだけで、糖尿病に関係する炎症反応が引き起こされていた

    2022年7月4日 18:04
  • 前の記事

    1週間先に起こりうる犯罪を約90%の精度で予測出来るアルゴリズムが開発された

    2022年7月4日 11:30
    us police
この記事を書いた人
masapoco

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • 19642e46b05e3be2d338fc3bd9d2cb68

    ビットコインは1回の取引でプール一杯分という莫大な量の淡水を消費する

  • FireShot Capture 222 Download the app worldcoin.org

    Sam Altman氏の虹彩認証仮想通貨「Worldcoin」がいよいよ開始

  • ftx logo

    仮想通貨取引所のFTXが破産申請 – 負債は数兆円規模か

  • BlogImages GHAminer featured

    クラウドコンピューティングサービスの無料枠を使って大規模な暗号通貨マイニングが行われている事例が報告された

  • eth the merge

    イーサリアムが過去最大の変更「マージ」を実施、取引に関わるエネルギー消費量が99.95%削減へ

今読まれている記事