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Cyberpunk 2077にFSR 2.0を適用するModが登場 – Steam Deckでの動作も確認

Cyberpunk 2077にFSR 2.0を適用するMODが登場した。これは、NVIDIAのDeep Learning Super Sampling(DLSS)の置き換えを目指しており、一見する限り、かなりいい感じに動作しているようだ。

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先日、AMDがFSR「FidelityFX Super Resolution」テクノロジーのソースコードを公開し、オープンソース化したが、この度、MOD制作者はNVIDIAのテンポラルアップスケーリング技術をAMDのFSR 2.0に流用するMODをリリースした。

PotatoOfDoom氏によって作成された “FidelityFX Super Resolution 2.0 for Cyberpunk“は、まだ開発の初期段階にあり、現時点では概念実証に近いものだが、初期のテストでは、DLSSの代わりにFSR 2.0を用いて4K解像度でのサイバーパンク2077のパフォーマンスが大きく改善されたとのことだ。

「このMODは、DLSSをFidelityFx Super Resolution 2.0に置き換えようとするものです。このMODはまだ開発中ですが、初期の結果はすでに非常に印象的です。私のGTX 1080はCyberpunkを4kで約45FPSで動かすことができ、これはネイティブ4kパフォーマンスと比較して2倍の改善であり、品質への影響は非常にわずかです」と、制作者は述べている。

FSR 2.0とNvidia DLSSはどちらもテンポラル・アップスケーラーで、(多少の違いを除き)非常によく似た動作をします。つまり、どちらのシステムも動作させるためには、同様のデータが必要です。幸いなことに、NVIDIAはそのDLSSの実装をダイナミックライブラリ(DLLファイル)として公開しています。このため、問題のDLLを、NVIDIA DLSSをFSR 2.0コマンドに変換できる独自のバージョンと置き換えるだけでよいのです。WineやDXVKのようなAPI再実装も、同様の方法で動作します。

興味深いのは、このMODがValveのSteam Deckでも動作することだ。PotatoOfDoom氏によると、このMODは、互換性のないGPUでゲームをプレイしたいが、FSR 1.0を使わざるを得ない人のために作成されたものだという。PotatoOfDoom氏は、ほとんどの場合、このModよりも標準のDLSS版Cyberpunk 2077の方がうまく動作するとも述べている。

MOD「Cyberpunk 2077 FSR 2.0」のインストールについては、こちらで手順を確認すれば簡単にできるだろう。MODのダウンロードはこちらから可能だ。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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