SONYが行った総務省への申請から、PS5の新たなモデルが近々登場することが明らかになった。ただし、これは半導体不足への対応による物で、バージョンアップなどではなさそうだ。
- 総務省に申請された新しいPS5と思われるデバイスが確認された
- 昨年報じられた内容では、PS5に搭載されるチップが変更になるとの噂
- SONYが2021年決算発表会で語った内容から、半導体不足を見据えての内部設計変更と考えられる
4月に総務省から認証を取得した新しいハードウェアは、最新の無線および無線通信機器規格に準拠するように設計されている。SONYがPS5の内部変更を実施したのはこれが初めてではなく、最初の改良(CFI-1102A)では、重量が軽減され、ベーススタンドにつまみネジが追加され、ヒートシンクが小型化されている。これによって静音化されたが、若干発熱は上がったようだ。
昨年5月には、台湾のメディアDigiTimesによると、SONYは2022年にPS5の再設計で生産を開始すると報じている。この再設計では、AMDの「新しいセミカスタマイズ」6nmCPUを搭載する予定とのことだ。そして、半導体ファウンドリのTSMCを含むサプライヤーが、今年の第2四半期から第3四半期に再設計されたPS5の生産を開始することを計画していると報じていた。
再設計されたPS5(CFI-1102A)は、内部的な最適化に焦点が置かれており、重要な外部変更はなかった。これは、新しいCFI-1200シリーズにも当てはまるものと考えられる。
今回の改良については、SONYが今年4月1日から2023年3月31日までの今年度にさらに数百万台のPS5を販売すると予測していることから、PS5の生産台数を増やすための計画の一環と思われる。改良によって部品調達の適正化を行い、生産台数の確保を考えているのではないだろうか。
SONYのCFO、十時氏は決算説明会で、「(22年度は)1800万台の出荷を見込んでいる」と語った。「PS5の需要はもう少し高いレベルにあると見ており、まだ若干足りない。部品調達は諦めずに追求する」としている。