任天堂はNintendo Switchを発売し、ついに5年目を迎えているが、Switchの後継機について、これまでは全く話をしてこなかった。だが、ここ最近の発言を振り返ると、同社はついに「Switchの次」について、これまでとは違った姿勢を見せ始めているようだ。
今週初めにBloombergが、任天堂に対してSwitchの後継機を尋ねたとき、任天堂の古川俊太郎社長はコメントを控えた。一方、投資家向けの質疑応答で、古川氏は、スイッチから新しいプラットフォームへのスムーズな移行が同社にとって「大きな懸念事項」であったことを認めている。
将来、新しいハードウェアを発売するときにスムーズな世代交代ができるかという点は、過去の Wii やニンテンドーDS をはじめとするハードウェアの世代交代の経験を振り返っても、当社の課題の⼀つであると認識しています。そのために、(ニンテンドーアカウントを通じた)お客様との⻑期的な関係の構築に注⼒しています。Nintendo Switch で新しいソフトウェアを発売し、多くのお客様に遊んでいただくと同時に、ニンテンドーアカウントを活⽤したサービスや、ゲームの外で当社 IP に触れていただく取り組みを通じて、お客様との関係を次のハードウェアにつなげられるようにしていきたいと考えています。
任天堂2021年度決算説明会質疑応答にて、古川社長の回答より
また、Q&Aからは、現在明かされているソフトウェアロードマップが「一部」を発表しただけだとしており、今後いくつかの驚きがまだ残っている可能性を示唆している。
ソフトウェアのパイプラインについては、すでに来年の春までの発売予定を⼀部発表しています。過去と異なり、ハードウェアの発売から 5 年が経過した中でも、発売予定のタイトルが豊富に揃っています。
任天堂2021年度決算説明会質疑応答にて、古川社長の回答より
これまで、「次世代機への移行について否定的な発言」をしてきた古川社長の発言も、少し様子が違ってきたことが感じられるのではないだろうか?
以前にも、Nintendo SwitchにはProモデルが出るのではないかと言われたこともあり、今回のこともあって、来年あたりにNintendo Switchの後継機等、なんらかの新しいデバイスが出るのではないかと、一部では噂がささやかれ始めているようだ。