あなたの好奇心を刺激する、テックと科学の総合ニュースサイト

Intelが2023年発売発売予定の第14世代「Meteor Lake」CPUがパワーオンを達成

Intelの2023年に発売を予定している第14世代のCPU「Meteor Lake」において、CPU開発の重要なマイルストーンである「パワーオン」を達成したことが明らかとなった。

この記事の要点

Intel第14世代Meteor Lakeが「パワーオン」を達成

Intelの2022年第1四半期業績報告にて、CEOのPat Gelsinger氏は、同社開発の第14世代CPU「Meteor Lake」の開発状況について、情報を共有した。

Intel 4 Meteor Lakeは、現在、Windows、Chrome、およびLinuxの起動に成功しています。このマイルストーンを達成することができたスピードは、Meteor Lakeと当社のIntel 4プロセス・テクノロジーの両方が健全であることを示す重要なサインです。

Intel CEO Pat Gelsinger氏

また、Meteor Lakeの「パワーオン」は、Intelのクライアントコンピューティンググループ上級副社長およびGMであるMichelle Johnston Holthaus氏によっても、Twitterで発表された。

Intelは、これまでにもいくつかMeteor Lakeの開発状況について、積極的に情報を公表してきた。チップのコンピューティングタイルは2021年5月にテーピングされ、数か月後の2022年10月にコンピューティングタイル「パワーオン」が続いている。Intelは顧客に出荷して量産プロセスを開始する前に、このチップを基に、最初のエンジニアリングチップを形成する事が出来るようになった。

Intel第14世代CPU「Meteor Lake」はIntel 4プロセスノード、Tiled Arc GPUデザイン、ハイブリッドコア、2023年発売予定

Intelの第14世代CPU「Meteor Lake」は、全く新しいタイル型アーキテクチャのアプローチを採用するという意味で、ゲームチェンジャーになる物と期待されている。「Intel 4」プロセスノードをベースにした新CPUは、EUV技術によって1Wあたりの性能を20%向上させ、2022年後半までにテープアウト(製造可能になる)する予定だという。最初のMeteor Lake CPUは、2023年前半までに出荷され、2023年後半に入手可能とる予定だ。

Intelによれば、第14世代Meteor Lake CPUは、全く新しいタイル型アーキテクチャを採用するという。これはつまるところ、チップレットを全面的に採用することになったということだ。Meteor Lake CPUには、3つの主要なタイルがある。IO Tile、SoC Tile、そしてCompute Tileだ。Compute Tileは、CPU TileとGFX Tileで構成される。CPU Tileは新しいハイブリッドコア設計を採用し、より低い消費電力でより高性能なスループットを実現し、GFX Tileはこれまで見たこともないようなものになるとのことだ。

Raja Koduri氏が述べるように、Meteor LakeのCPUは、タイル型Arcグラフィックス搭載GPUを利用することで、全く新しいクラスのグラフィックスオンチップとなる。これまでのiGPUでもdGPUでもなく、現在はtGPU(Tiled GPU / Next-Gen Graphics Engine)と見なされている。Meteor LakeのCPUは、全く新しいXe-HPGグラフィックス・アーキテクチャを採用し、既存の統合GPUと同レベルの電力効率で性能を向上させることができるようになる。また、現時点ではAlchemistのラインナップのみが対応しているDirectX 12 UltimateやXeSSのサポートも可能になるとのことだ。

Follow Me !

この記事が気に入ったら是非フォローを!

Share!!

関連コンテンツ

おすすめ記事

執筆者
Photo of author

masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

記事一覧を見る

コメントする