ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation 5において「VRR(可変リフレッシュレート)」機能を含むアップデートを、今週中に配信することを発表した。
PlayStation.Blog : PS5™は今週からVRR(可変リフレッシュレート)に対応!
- 4月25日の週からPlayStation 5がVRR(可変リフレッシュレート)に順次対応
- VRR対応により、コマ落ちやちらつきが軽減、もしくは排除され、ビジュアルパフォーマンスが向上し、ゲームプレイがよりスムーズに
- 『コール オブ デューティ ヴァンガード』など今後数週間のうちに対応予定
PS5が可変リフレッシュレートに対応することで、視覚的なパフォーマンスが向上
Xbox Series X及びSは発売以来可変リフレッシュレートに対応してきたが、PS5はかなり遅れてようやく対応するようだ。
可変リフレッシュレートとは、画面のリフレッシュレート(ディスプレイが1秒間に何回、新しい画像を描画できるかの指標)をゲームのパフォーマンスと同期させ、あまり動きのない場面では低いリフレッシュレートに抑え、動きの激しい場面では高いリフレッシュレートにするなど、動的に変化させる技術のことだ。ゲームのパフォーマンスと同期させることで、コマ落ちやちらつきなどの問題が軽減、もしくは解消され、視覚的なパフォーマンスが向上するとされている。
今週から、全世界向けにPlayStation®5のVRR(可変リフレッシュレート)対応を順次開始いたします。VRRとは、HDMI 2.1でVRRに対応しているテレビやPCモニターにおいて、ディスプレイのリフレッシュレートをPS5本体のグラフィック出力に合わせてリアルタイムで同期する機能です。これによりコマ落ち(スタッタリング)やちらつき(ティアリング)を最小化または排除し、PS5タイトルのビジュアルパフォーマンスを向上させることができます。また、画面が瞬時にレンダリングされ、グラフィックはより鮮明に、入力遅延も減少することにより、多くのPS5タイトルにおいてゲームプレイがよりスムーズに感じられるようになります(*)。これまでに発売されたPS5タイトルは今後のゲームパッチによってVRRに対応することができ、今後発売されるタイトルは発売当初からVRRに対応することが可能となります。
PlayStation.Blog
これまでに発売されたPS5タイトルは、パッチによってVRRに対応することが可能。今後発売されるタイトルは、発売当初よりVRRに対応することができる。また、VRRに対応していないPS5タイトルにおいても、機能をオンにすることが可能だ。一部のタイトルでは、映像品質が向上する場合があるが、想定しない視覚効果が発生する場合もあるため、いつでも設定でオフにすることが可能となっている。
Insomniacは、ゲームのVRRサポートについて詳しく解説しており、動的な画像解像度のターゲット向上や上限のないフレームレートなど、VRRの利点について以下のように述べている。
弊社のPS5のすべてのタイトルは、最新のゲームとシステムのアップデートにより、今日の時点でVRR(可変リフレッシュレート)をサポートしています。タイトルはすでに非常に安定したフレームレートを持つように構築されているため、VRRシステム設定の主な効果は、動的な画像解像度のターゲットをわずかに上げることです。ただし、テレビ が120 Hzの高フレームレート入力も サポートしていて、120 Hzの表示モードオプションが VRRとともにアクティブになって いる場合は、選択したグラフィックモードの30または60 fpsの目標を50%超える可能性のある、上限のない可変フレームレートが得られます。以上(ゲームプレイによって異なります)。
Insomniac Games
VRR対応予定タイトル(一部)
- 『ASTRO’s PLAYROOM』
- 『コール オブ デューティ ヴァンガード』
- 『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』
- 『DEATHLOOP』
- 『Destiny 2』
- 『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』
- 『DIRT 5』
- 『Godfall』
- 『Marvel’s Spider-Man Remastered』
- 『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
- 『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
- 『バイオハザード ヴィレッジ』
- 『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』
- 『レインボーシックス シージ』
- 『Tribes of Midgard』