YouTuberの「Moore’s Law is Dead」が、RTX 4090/RTX 4080に搭載されるとされるNvidia AD102 GPUに関する新情報を大量にリークした。この情報には、次期チップのTDP数値やGDDRメモリスペックの疑惑が含まれている。
Moore’s Law is Dead : Nvidia Lovelace AD102 Leak: GDDR7 Speeds & Insane TDPs needed to compete with RDNA 3
YouTuberでリーカーのMoore’s Law is Dead(以下、MLID)は、NVIDIAの次期RTX 4000シリーズGPU(コードネーム「Ada Lovelace」)に関するいくつかの新しい情報を明らかにした。彼のビデオでは、MLIDは、NvidiaのAD102チップの確認されたと思われる消費電力の数値とメモリ速度の詳細な概要を提示している。
MLIDへの情報提供者によると、NVIDIAの最上位GPUであるAD102は、RTX 4090と、RTX 4080に搭載される可能性があるとのことだ。このAD102チップは、当初は400~450Wで動作する設計で、NVIDIAの現在のフラッグシップカード「Ampere」よりも60~80%性能向上させることを目標としていた。しかし、AMDのRDNA 3 GPUがラスタライズ性能でNVIDIAのLovelaceに勝てるほど強力だと言われているため、NVIDIAはAD102のTDPターゲットを400~450Wから450~550Wに引き上げたとされ、MLIDへの情報提供者は「500~600Wが現在の予想」とまで言っているそうだ。
続いて、MLIDは、RTX 4000シリーズGPUのメモリコントローラがRTX 3000よりもかなり優れていることを明らかにしており、NVIDIAはAD102 GPUをGDDR7のメモリ速度に対応するように設計しているという。場合によってはGDDR7にも対応するかもしれない。あるMLIDへの情報提供者によると、GDDR7は、NVIDIA Lovelaceの発売には間に合わないかもしれないが、同社は、利用可能な最速のGDDRメモリチップを使用するという。
同じソースによると、NVIDIAはラインナップを一新し、AMDのRDNA 3に敗北してしまった場合のために、即座に2023年の段階でGDDR7でRTX 5000シリーズを発売し、挽回することさえ可能だという。
Lovelaceの性能に関して言えば、MLIDはレイトレーシングの性能がラスタライズの性能よりも25〜50%高くなると予想している。リーク者はこの数字に自信を持っているが、変更される可能性もあり、RTの性能差が良くも悪くも見られると繰り返している。
AD102はともかく、ミッドレンジのRTX 4060は、ラスタライズではRTX 3080に近い性能、レイトレーシングではRTX 3090 Tiに近い性能とMLIDは推測しているという。RTX 4060 TiやRTX 4070のようなアッパーミッドレンジとハイエンドカードは、RTX 3090よりも最大30%性能が向上するとされている。
最後に、NVIDIAのフラッグシップモデルであるRTX 4080とRTX 4090は、RTX 3090に比べてラスタライズ性能が最大で110%向上する可能性がある。
MLIDは、NVIDIAが2022年第3四半期末までにRTX 4000 GPUの「ペーパーローンチ」を開催すると予想している。