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未発表のIntel 16コア Alder Lakeのモバイル向けCPUがGeekbenchに登場

Core i9-12900HXプロセッサを搭載した、まだ名前のないLenovo製ゲーミングノートPCがGeekbenchでテストされており、そのスペックが明らかになった。

この新しいプロセッサは16コア(8+8構成)を搭載しており、Intelがモバイル向けCPUにこれほど大量のコアを搭載するのは今回が初めてとなる。

新しいAlder Lake-HXシリーズ・プロセッサーは、BGAパッケージとなっており、これは実際には電圧を下げた完全なデスクトップ・ダイであると見る意見が多数存在する。次世代チップセットは、以前リリースされたi9-12900HKよりも多くのスレッドとコアを提供する予定だ。ちなみに、12900HKは14コア、20スレッドの構成だ。

Geekbenchに掲載されたベンチマークテストによると、Intelは新チップのベースクロックを2.5GHz、ブーストクロックを最大4.89GHzに設定することが判明した。なお、正式なリリース時には、事前のテストが準備段階とみなされ、5.0GHzまでブーストされると推測されている。

Geekbenchに登場したIntel Core i9-12900HXのスペック(出典:Geekbench Browser)
Geekbenchに登場したIntel Core i9-12900HXのスペック(出典:Geekbench Browser)

現在、最も情報が多いのは、12900HXや12650HXといったモデルを含むAlder Lake-HXシリーズで、55Wという高いベースパワー、つまりTDPを実現するとのことだ。チップのシリコンは16コアのデスクトップ用Alder Lakeシリーズをベースに、最大32個のXe-LP GPUコアを搭載し、デスクトップ用よりかなり少ない。

ベンチマークテストでは、Geekbench 5のシングルコアテストで、新型i9-12900HXは1921点のスコアを獲得している。同テストでは、マルチコアのスコアは15974点だった。先行するi9-12900HKプロセッサはまだ公式のGeekbenchチャートに含まれていないため、このチップの平均スコアは不明だ。最新の結果では、同じテストでのi9-12900HKは、シングルコアテストで約1800、マルチコアテストで14000を処理することが示されている。これを見ると、新しい i9 12900HX は、7 ~ 14% 以上のパフォーマンスの改善が見られることになる。

Geekbenchに登場したIntel Core i9-12900HXのベンチマークスコア(出典:Geekbench Browser)
Geekbenchに登場したIntel Core i9-12900HXのベンチマークスコア(出典:Geekbench Browser)

インテルは、デスクトップ用CPU「i9-12900KS」と同じ時期に、モバイルシステムに組み込まれた「i9-12900HX」を発売する予定だ。KSシリーズは、5.5GHzという高いブーストクロックを持つデスクトップ用プロセッサーとなる。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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